カンボジア・バイヨン寺院のジャヤヴァルマン7世の夫人たちのレリーフ。

 
  本日は、12月13日(6日目)の午前9時31分〜32分頃に撮った、王宮アンコール・トムの中心寺院・バイヨン寺院の創設者・ジャヤヴァルマン7世の二人の夫人のレリーフと称されているものを紹介します。
 
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  中心塔群の正面にあたる15塔東面のデバターの彫像で、後で読んだ、バイヨン・インフォメーション・センターで購入した『神々の寺院 バイヨン』(JASA、2009)によると、これらの彫像は、左右に装飾壁龕や供物・供者が掘り込まれているだけでなく、他のデバターと違って、実在の人物をモデルとして作られたように見えるそうです。
 
  ある説によると、この2体のデバターは女神ではなく、ジャヤヴァルマン7世の二人の夫人を表わしているそうです。最初の写真の人物が、最初の王妃で若くして亡くなった第1夫人のジャヤラージャデヴィーで、笑みの美しい2番目の写真の人物が、2番目の王妃でジャヤラージャデヴィーの姉で哲学や宗教にも通じたと言われる第2夫人のインドラデヴィーであるとされています。
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               『神々の寺院 バイヨン』(JASA、2009)より掲載
 
  是非、出かけて行ってお確かめ下さい。