三重県熊野市波田須の徐福の宮(祠)と半両銭

 
  昨日、熊野市波田須に行ったのは、ここが中国秦帝国始皇帝の命令を受けて渡来した徐福が上陸したといわれている土地だからです。
 
  波田須からは熊野灘を一望の下に見ることができます。ほんと、見晴らしがいいですね。徐福が不老長生の仙薬を求めて上陸した土地は日本全国にありますが、ここはその足跡がはっきりと残っているとされる土地の1つです。
 
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  棚田や民家に囲まれた森が見えますが、これが徐福を祀っているとされる徐福の宮(祠)です。当地住の桐村英一郎さんにご案内いただきました。
 
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  区長さんの話では、この徐福の宮の階段の下から始皇帝時代(BC221〜210)の半両銭が数枚発見されたそうですが、現在は1枚しか残っていません(裏面の痕跡から見て少なくとももう一枚同時に出土したことがわかります)。私が実見した限りでは、始皇帝時代(BC221〜210)の中型半両銭(直径3.36cm、通説のような大型ではなく八銖半両というべきか〉)であることは間違いないです。
 
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   また、この熊野市「波田須」は本来「秦住」といわれた地域で、ここには秦の姓を名のる人々が多く住み着いていたことが推定されます。