再生し、今後も歴史研究を続けていく上で新たに決意した事

 
ハイビスカスも華やかに咲いています。何か心が燃え上がってきそうです。
 
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私が今後も熊野地方を含む紀伊半島の歴史研究を続けていく上で絶対必要なものだと思ってこれまで熟読して来た、祢津宗伸「補論2 地域史の概念」(『中世地域社会と仏教文化』〈法蔵館、二〇〇九〉)の中に、私が目指している研究上の座右銘になりそうな言葉がありましたので、書き抜いておきます。
 
「地域史はあくまでも全体史を包含して成立するのであり、地域史で指摘される史実を反映しない全体史は机上の空論であろう」。
 
「全体史で語られる、いわゆる通説は、しばしば地域史で見いだされる歴史現象と異なる。それは全体史の通説に何らかの欠陥があるからであり、地域史に見られる歴史現象を包含して説明可能な、新たな、より普遍的な解釈が求められるのである。(中略)まさしくそこにこそ、歴史学の新たな進展があるのではなかろうか」。