昨日,「
朝日新聞」2009年3月5日付けの文化欄に書かれた記事は,私にとって非常に衝撃的な記事でした。
その記事は,古風な仮名文字を使って現存資料にない和歌を記した古筆切の用紙が,10世紀末から11世紀初めにかけての,
紫式部や
清少納言らが生きていたほぼ1000年前の紙であったことが判明した,というものでした。
「ふ由こ无り散江之こ保り遠あか(ね)
佐すあ遠美奈川支の毛乃と見るか那」
↓
「ふゆこもりさえしこほりをあか(ね)
さすあをみなつきのものとみるかな」
しかし,ここでわかったのはあくまでも紙の年代であって,どの時代に使われた文字なのかはまだこれから研究していく必要があるでしょう。