那智青岸渡寺の宝筺印塔と梵鐘

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 あまり注目されませんが,那智青岸渡寺の本堂の北隅には,元享2年(1322)に建造された国指定重要文化財の宝筺印塔(1枚目・2枚目の写真)があります。

 この宝筺印塔は,明治以前は市野々字滝原に所在していましたが,何度かの移転の後で現在の場所に置かれたといわれています。願主は禅尼善覚で石工は藤原景成です。

 鐘楼には,元享4年(1324)に建造された町指定文化財の梵鐘(3枚目の写真)があります。

 銘文には,那智の執行として法印権大僧都道済,滝本執行として法印尊什の名が記され,さらに鐘大工として河内国住人河内介弘の名も記されています。