日本山岳修験学会からの帰途 №④ D 上田の安楽寺と北向観音堂

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 山本宣治記念碑近くにある安楽寺(曹洞宗)は,平安時代前期の天長年間(824~834)に開かれたと伝えられる古い寺です。

 鎌倉時代になると,北条氏との関係から鎌倉の建長寺と深い関係をもつに至ったようです。信濃でも最古の禅寺といわれています。
 開山は樵谷惟仙(しょうこくいせん)です。

 1枚目の写真。安楽寺の境内です。奥に安楽寺本堂が見えています。

 2枚目・3枚目の写真。伝法堂です。ここには国指定重要文化財の開山・樵谷惟仙と2代住職・幼牛恵仁(ようぎゅうえにん,中国人僧)の彫像が安置されています。胎内の銘文から嘉暦4年(1329)に造立されたことがわかります。頂相彫刻(チンソウチョウコク)としては早い時期のものであることが分かります。残念ながらガラスで覆われているためフラッシュがハレーションを起こし上手く写りませんでした(笑)。

 4枚目の写真。近くにある池です。紅葉が綺麗でした。

 5枚目・6枚目の写真。以前,単独で紹介しました国宝の安楽寺八角三重塔です。高さ約19mあります。柿葺き(こけらぶき),一層に裳階(もこし)をつけた珍しい様式の,全国唯一の八角塔です。純粋な禅宗様式の代表的建造物とされています。
 建立されたのは,鎌倉時代末期から室町時代初期にかけての時期といわれています。

 7枚目の写真。安楽寺北向観音堂をつなぐ裏門です。

 8枚目の写真。この北向観音堂は,長野市にある善光寺と向きあう形になっており,本尊は厄除けの観音様として有名です。
 北向観音堂は元来,廃絶した長楽寺の一御堂であったようですが,火事で焼失後,江戸時代中期の享保6年(1721)に再建され,現在は安楽寺の一御堂とされています。

 9枚目・10枚目の写真。この御堂は,北向観音堂近くにある,懸造りの薬師堂(温泉薬師瑠璃殿)です。江戸時代中期に建立されました。