西国三十三所観音霊場第5番札所の葛井寺について

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 S大学からの帰途,せっかくの機会ですので現在調査している西国三十三所観音霊場の1つとして知られる葛井寺へ参詣してきました。

 真言宗御室派紫雲山葛井寺は,近鉄南大阪線藤井寺駅から南東へ2分ほど歩いた所にある商店街沿いにあります。

 葛井寺百済系王氏から分立した葛井連一族が,神亀2年(725)に創建した氏寺で,近くにある辛国神社の神宮寺でもあったようです。現在の葛井寺は,もとの葛井寺奥の院跡に建てられています。

 本尊は奈良時代後期制作で天平彫刻を代表する千手千眼観音菩薩坐像(国宝,秘仏)です。そのため,葛井寺西国三十三所観音霊場第5番札所として繁栄しました。

 1枚目の写真。戦国時代(16世紀頃)に製作された葛井寺参詣曼荼羅の写真です。

 2枚目の写真。江戸時代後期の寛政の頃に建てられた国重要文化財の重層南大門(仁王門)の写真です。

 3枚目の写真。江戸時代前期の享保の頃に建てられた入母屋造りで本瓦葺きの本堂の写真です。
 
 4枚目の写真。鎌倉時代後期に製作された金銅宝塔です。内部に江戸時代制作の舎利容器が納入されています。

 5枚目の写真。江戸時代初期に豊臣秀頼の命により建てられた国重要文化財の朱塗りの四脚門の写真です。

 奈良国立博物館『特別展 西国三十三所観音霊場の祈りと美』(2008)から,1枚目の写真,4枚目の写真を掲載させていただきました。

 日本山岳修験学会へ行って来ます。しばらく私のブログを休みます。