ルアンナムターを出発して約30分後,事件発生。

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9月4日

 少数民族の生活の簡単な調査でそれなりの成果を得た後,午前8時20分にルアンナムターのホテルを出発。南西方向にあるメコン川畔のホエイサイに向けて国道3号線を急ぎました。

 この国道3号線は,昨年,中国の援助の下に完成した新品の道路で,物資を流通させる上で非常に重要な意味を持つ幹線道路の一翼を担っていました。

 しかし,突貫工事で完成させたらしく,両側の崖は地肌が剥き出しのままになっていました。しかも,一応アスファルト舗装はされていますが,日本のように道路の縁や下にコンクリートが打たれておらず,もし雨が降ったらたちまちにして崖が崩れたり地面が盛り上がってきて通行できなくなる怖れが感じられました。

 8時50分,少数民族クム族の村を通過。
 窓越しに,高床倉庫(米倉)に木製円形の「ねずみがえし」が設けられていること,さらに水牛が飼われていることを確認。木製円形の「ねずみがえし」が多数民族ラオ族の村だけにあるものでないことを確認しました。

 そして,約1分後,事件が発生しました。

 1枚目の写真。崖崩れです。道路に赤い土や大きな岩が散在していました。
 
 2枚目の写真。無理をしてそこを突っ切ろうとしたのですが,車のタイヤが深みに不神にはまってしまって動けなくなってしまいました。

 3枚目の写真。助けを頼んで車を動かそうとしたのですが空回りするばかりで殆ど動きません。
 
 4枚目の写真。崖は今にも崩れてきそうです。危険を察知した添乗員が乗客にその場をのがれるように指示。しかし,私はその声を無視して車の後ろを何人かの人達と一緒になって押し続けました。
 
 5枚目の写真。そのお陰もあってか,車は1つ目の難所を脱出することに成功。

 6枚目の写真。しかし,2つ目の難所は車が傾きなかなか通過できず。

 7枚目の写真。それでもやっと通過。振り返って見ると,後ろにはたくさんのバスやトラック,普通乗用車,4輪駆動車が並んで順番を待っていました。

 ようやく脱出できたものの服はハネなどでドロドロになってしまいました。誰ともなく工事をした
中国に対して悪態をついて鬱憤を晴らしました。

 この間約40分。
 ドロドロのまま乗り込んで先を急ぎました。