ルアンナムター近郊のタイダム族の村にて

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 いったんルアンナムターの町に帰り,途中で左折しター川の支流の近く,水田地帯の真ん中にあるタイダム族(黒タイ族)の村に,11時30分に到着。
 ここは特に織物で有名な村だそうです。

 1枚目の写真。村の周りに水田が大きく拡がり,遠くに標高1500m~2000m台の山々が見えています。このあたりで標高1000m位だそうです。
 
 2枚目の写真。高床住居の下に機織の機械が置かれていました。今,織りかけのようですね。
左側に注目。傍らに竹で編んだ円形の米倉の一部が見えています。今までのものとは,形や設置場所など色々な点で違っていますね。

 3枚目の写真。近くに住む女性の所で,織物や刺繍したものを見せてもらいました。そのまま見るだけでは飽き足らなかったので身につけてもらうことになりました。この布は頭に巻く布(これを「ヘッドドレス」と表現する学者もいます)だそうです。特徴あるデザインで,非常に綺麗ですね。

 4枚目の写真。モデルになってくれた女性です。この女性が丸髷を結っている理由が分かりました。やはりこの布を巻くには丸髷が一番よさそうです。子供たちも集まって来ていましたので,ついでにここで簡単なタイダム語を教えてもらいました。ちなみに( )の中はラオ語の言葉です。
 「今日は」・・・・ハオハンボー(サバーイディー)
 「ありがとう」・・・・ハオハンドゥー(コプチャイ)
 「さようなら」・・・・ハイコンヌー(ラーコーン)

 5枚目の写真。道の向こう側の家では男性が竹の製品を作っていました。

 6枚目の写真。その製品です。どうやら漁業に使う物のようです。

 7枚目の写真。漁に使うフンワーとよばれる細長い川舟が梯子の下に置かれていました。網や竹で編んだものを使って,ナマズやウナギ,さらには小さな川魚などを獲るそうです。蛙も食用にしますのでいれば捕まえるそうです。
  
 8枚目の写真。網を繕っている女性です。

 どうやらこの村では水田による稲作農業を中心にして酪農(乳牛・肉牛を放し飼い)や漁業をおこない,副業として織物や布に刺繍をしたもの,さらには竹を加工して作った製品を売って生計を立てているようです。タイダム族の他の村の中には,ラオラオという焼酎を造っている村もあるそうです。

 最後に,穂摘み道具のことを聴いてもらいましたが,昔はランテン族のそれと似たような道具を使っていたものの今は三日月形の鉄製の鎌を使っているため,穂摘み道具はなくなってしまったとのことです。

 ここでも1時間30分程,滞在しました。