韓国・定林寺跡の五層石塔

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 韓国旅行した時の写真を眺めているうちに,久し振りに扶余市〈かつて百済王国の首都があった所〉の中心部にある定林寺跡の五層石塔〈国宝9号〉の写真を見つけました。

 この定林寺跡は,かつての百済王国を代表する四天王寺式伽藍配置の寺院跡ですが,今ここにはこの五層石塔と高麗時代の巨大な石仏だけが残されています。

 この五層石塔は7世紀前期に創建された朝鮮半島最古の石塔の1つですが,別名「平済塔」とも呼ばれています。
 この名前の由来は,この石塔の四つの面に,7世紀中頃に百済を滅ぼした唐の将軍・蘇定方の『大唐平百済国碑銘』が深く刻まれていることによります。

 百済の人々〈関東地方にはその子孫がかなりいるようです〉にとって,まさに屈辱の碑銘ですね。