韓国の如来坐像

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 この仏像は,韓国の鉄造如来坐像です。忠南瑞山の普願寺跡から出土したものです。

 朝鮮半島に建国していた統一新羅王国の時代,8世紀から9世紀にかけて制作されたとされていますが,私は少し後の高麗時代初期(10世紀)に制作されたと考えています。

 その鋳造技術力の高さと写実性の素晴らしさに驚きます。鎌倉時代室町時代の日本の鉄仏にも大きな影響を与えています。

 この鉄仏は,かつて見学した国立中央博物館の所蔵品で,その時も驚きとともに見入ったものです。