中国の古都・洛陽の「龍門石窟」(世界遺産)

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 20年前の1987年の夏休みを利用し,中国を団体旅行してきました。色々な所へ行きましたが,後に「世界遺産」に指定された古都・洛陽の「龍門石窟」(ローメンシークー)は,強く印象に残っています。

 「龍門石窟」は,中国三大石窟の1つといわれ,伊闕山の石灰岩の崖に造営された1352を数える石窟と785を数える石盒の内部に,中国の5世紀から10世紀にかけての大小様々な石仏が無数に彫り込まれています。

 1つ目の写真は,7世紀中頃(唐時代前期)に造仏された潜渓寺洞の内部を覗いたところを撮った写真です。右側に菩薩像,その隣側に弟子像,そして左側に阿弥陀如来像が安置されていました。私は特に,左脇侍の菩薩像の顔の表情の豊かさと姿態の優雅さにしばし見惚れてしまいました。
 
 2つ目の写真は,万仏洞などを下から撮った写真です。7世紀後半(唐時代前期)に造仏されました。これも潜渓寺洞と同様,阿弥陀浄土を表現したものですが,仏像の数も多く華やかな印象を受ける石窟です。

 3つ目の写真は,本日の目玉というべき奉先寺洞の石仏たちを撮った写真です。この石窟は,龍門西山石窟群のちょうど中央部に位置する石窟で,この石窟群の中でも一般的に最も有名なものです。そのスケールの雄大さにまずびっくりさせられました。

 見事な火炎光背を持つ巨大かつ凛々しい盧舎那仏像を真ん中に,左右に,それに伴う弟子・菩薩・神王・力士像を配置する9尊形式をとっています。高宗皇帝の勅願によって7世紀後半(唐時代前期)に造営されたものです。