国指定「ユノミネシダ」自生・名称指定地

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 ここで紹介する植物は「ユノミネシダ」とよばれる熱帯および亜熱帯に分布する暖地性のシダです。

 「ユノミネ」という名前からもわかりますように,生息の北限である田辺市本宮町「湯峰」温泉に因んでその名がつけられたシダの仲間です。

 この2枚の写真は自生地である湯ノ峰温泉公衆浴場裏側の崖地に生育している「ユノミネシダ」を撮った写真です。今では,隣接している東光寺の石垣にも生息地が拡がっています。

 「ユノミネシダ」はシダの中でも硬いシダです。もっぱら,根茎によって繁殖し,枝の分かれ方はウラジロによく似ていて二叉しています。ニュージーランドにも同じ種類のシダがあるそうですが,これは何を意味しているのでしょうか。

 和歌山県では他に那智の鉱山や勝浦の温泉地帯でも自生している様子が見られます。一目で見分けがつきますので探してみて下さい。

 でも,これ以上,地球温暖化が進行すれば,「ユノミネシダ」の生息地は北上しそうですね。