「紀州びな」を求めて黒江を歩く

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 今日,2006年○月に産まれた孫のために「紀州びな」(1つ目の写真)を買いに海南市黒江に行ってきました。
 娘夫婦は転勤組のためかさ張るひな人形はいらないとのこと。普通のひな人形は上の孫の時に贈っているので今回は紀州特産のひな人形を贈ることにしました。

 それにしても黒江の町並みは素晴らしいですね。黒江の中心を貫く川端通りには,「紀州漆器伝統産業会館」や「温故伝承館」などの施設が点在しています。

 そして,その川端通りから1つ中に入った並行して走る小さな路に「黒江ぬりもの館」とよばれる,江戸時代の漆器職人(塗師)の家を使った情緒ある漆器直売の店があります(2つ目の写真)。
 昔の面影が紀州連子格子などに残っています。建物は切妻造りの2階建ての建物ですが,1階も2階も天井が低く(特に2階は低い),この家の持ち主である塗師はかつて埃の少ない2階で仕事をしていたそうです。

 名酒「黒牛」で有名な名手酒造の昔の酒蔵を使用した酒造りの資料館である「温故伝承館」の近くには,酒造りの道具を様々に展示した(3つ目の写真)休憩所・土産店を兼ねた「黒牛茶屋」があります。
 巨大な酒樽を加工したコーナーで一服。利き酒もできるそうですか,今日は残念ながらお預け。家人らは甘酒を美味そうに呑んでいました。悔しい!!

 中言神社(なかことじんじゃ,4つ目の写真)は,紀州百選名水の1つである「黒牛の水」が湧き出る神社として有名。
 5つ目の写真がその水が湧き出している所。ここの水は,麓にある名手酒造の酒を造る水としても使われているようです。
 隣には,かつてこの麓まで入り込んでいた黒牛潟を詠んだ柿本人麻呂の和歌(「いにしへに妹と我が見しぬばたまの黒牛がたを見ればさぶしも」)を刻んだ碑文が建っていました。

 今日は,収穫の多い,楽しい1日でした。