川端康成の目の眼

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 現在,買ってきたばかりの『芸術新潮』の2007年2月号を読んでいます。

 今回の特集のタイトルは,「おそるべし! 川端康成コレクション」です。表紙の写真が良いですね。オーギュスト・ロダンの「女の手」に見入る川端の姿。あの眼は何を見ているのでしょうか。凄い目をしていますね。

 そして,コレクションの数々を見てまた驚きました。
 金冬心「墨梅図」,「南無仏太子像」,池大雅与謝蕪村「十便十宜図」,尾形光琳「松図」,「仏陀頭部」,「埴輪乙女頭部」,浦上玉堂「凍雲篩雪図」,「縄文土偶女子頭部胸部」,雪舟「倣梁楷黄初平図」,加藤唐九郎「志野茶碗」,黒田辰秋「朱漆六稜棗」,「良寛筆書」,「瀬戸黒茶碗」,「古備前大平鉢」,浦上玉堂「山邨読書図」など,怱々たるコレクションですね。

 古美術収集家として有名な小林秀雄青山二郎もちょっと叶わない偉大なコレクターだと思いました。あの白洲正子も叶わないのでは・・・・。レヴェルが違いますね。
 もっとも,金払いは最悪だったようですが・・・・。

 もし1つくれるというなら,私は「南無仏太子像」と「凍雲篩雪図」,瀬戸黒茶碗の中から選びます。