「修験道と醍醐寺-山に祈り、里に祈る-」に出掛けませんか。

 醍醐寺情報欄によりますと・・・・(ちょっと文章を変えています。勝手に変えてごめんなさい)。

 醍醐寺霊宝館(だいごじれいほうかん)の秋期特別公開「世界遺産醍醐寺展」の今回のテーマは、「修験道(しゅげんどう)と醍醐寺-山に祈り、里に祈る-」です。醍醐寺に伝わる宝物の中から修験道ゆかりのものを中心に、132点(うち国宝5点、重文77点)を展示です。

 特に、7年ぶりに公開される未指定の絵画「役行者八大童子像(えんのぎょうじゃおよびはちだいどうじぞう)」をはじめ、初公開の修験(山伏)関係の書跡・古文書(こもんじょ)、装束(しょうぞく)や道具類など、修験道ゆかりの品々85点(うち重文51点)が含まれており、これだけのものを一堂に展示するのは醍醐寺では初めてのことです。

 また、今年の春に修理を終えて4年ぶりに公開する国宝『文殊渡海図(もんじゅとかいず)』(期間10月1日~11月6日)や、国宝『訶梨帝母像(かりていもぞう)』(期間11月7日~12月3日)など、日本の密教美術を代表する絵画も特別陳列されます。

 日時  平成18年10月1日(日)~12月3日(日)〔無休、展示替えあり〕
       9:00~17:00(入館受付は16:30まで)

 場所  醍醐寺霊宝館(だいごじれいほうかん) 

 交通  JR・京阪山科駅から地下鉄東西線約8分「醍醐」駅②番出口~徒歩13分。JR・京阪六地蔵駅か     ら地下鉄東西線約4分「醍醐」駅②番出口~徒歩13分。

 要入館料  大人600円、中学・高校生入300円、小学生以下は無料。

 《修験道にちなむ主なもの》

・初公開 銅造理源大師倚像(どうぞうりげんだいしいぞう・江戸)

木造の台座に座る総高は51.5㌢で、銅造の像高は31.5㌢、安永8年(1779)の作。醍醐寺を開創した理源大師・聖宝(りげんだいし・しょうぼう、832~909)は、役行者(えんのぎょうじゃ)の跡を辿って霊山を訪ね、役行者以来途絶えていた大峰山(おおみねさん)の入峯(にゅうぶ)を平安時代に再開し、修験道の「中興(ちゅうこう)の祖」、「当山派修験(とうざんはしゅげん)の祖」と仰がれている。この像は、山伏の装束をまとった開祖の、数少ないものである。

・7年ぶり公開 峯中秘図(ぶちゅうひず・江戸)

2004年(平成16)7月にユネスコ世界文化遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の中の、「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」を描いている。巻上は縦36.9㌢×横1014.4㌢、巻下は縦36.9㌢×横1055㌢で、天明7年(1787)の作。大峰山脈一帯は修験道の中心的な修行道場で、中世末までは秘されていたが、江戸中期以降は庶民にも広く関心をもってもらうため、奥駈の経路にそって修行場(しゅぎょうば)や諸堂を詳細に描く巻物(まきもの)が制作されるようになった。

・初公開 三宝院門跡高演入峯行列図(さんぽういんもんぜきこうえん にゅうぶぎょうれつず・江戸)

文化元年(1804)6月24日の三宝院門跡・高演(こうえん、1765~1848)の入峯行列図で、縦20.4㌢×横109.9㌢。行列の前半には醍醐寺の当山派(とうざんは)に属する山伏や先達(せんだつ)、中央には高演が乗る大きな輿(こし)が描かれ、輿の前後を諸院家(しょいんげ)の院主(いんじゅ)や、三宝院の剃髪した家臣らが取り巻き、後半には諸国の山伏が描かれている。この行列図は、三宝院門跡による壮麗で華やかな入峯の様子を伝える貴重なものである。

・初公開 重文 役行者講式伽陀(えんのぎょうじゃこうしきかだ・江戸)

この年忌法要(ねんきほうよう)の所作(しゅさ)を記した次第(しだい)は、寛政11年(1799)の神変大菩薩(じんべんだいぼさつ、役行者)の1100年忌にあたって作られたもの。縦32.8㌢×横45.5㌢。元禄12年(1699)に1000年忌が営まれて以来、修験(しゅげん)を継承する諸寺院によって年忌法要が営まれていたことが分かる。

・法螺 銀口葵御紋付(ほらぎんくちあおいのごもんつき・江戸)

法螺は、修験道(しゅげんどう)では山林修行(さんりんしゅぎょう)や法要儀式などの際に吹き鳴らされるもので、この音を聞くものは煩悩(ぼんのう)を滅し、悟りを得るといわれている。この法螺は吹き口が銀製で、葵の紋と唐草模様(からくさもんよう)が刻まれているので、将軍家から下賜(かし)されたものである。法螺貝台(ほらがいだい)の底の裏には「…三宝院、(義演花押:ぎえんかおう)、慶長14年(1609)…」とあり、この台は三宝院門跡・義演(ぎえん、1558~1626)によって作られたとされている。

 以上,勝手に案内させていただきました。醍醐寺をはじめとする関係者の皆様,ごめんなさい。