県立図書館本館へ行く。

閑話休題
今日,休暇をとって県都の県立図書館本館へ『冷泉家時雨亭叢書』(朝日新聞社)を見に行ってきました。
夏休みの宿題の追い込みのためか,小学生や中学生でいっぱいでした。

お目当ての叢書のうち関係する『歌書紙背文書上』・『文永本新古今和歌集』・『隠岐新古今和歌集』・『中世私家集一』・『明月記』だけに目を通したのですが,すでに判っている情報ばかりで新たな情報はありませんでした。といっても,『歌書紙背文書上』は面白かったです。『文永本新古今和歌集』の筆者・禅忍関係の紙背文書がたっぷりありましたから,国文学者にはこたえられない情報の宝庫でしょうね。
ともかく,実際の文書の写真本に直接触れることができただけでも良かったと思います。

時間が余ったので,せっかくだから,不断あまり読む機会のない中世史の専門書や何冊かの歴史専門雑誌にざっと目を通し,自分の地域史研究が日本史研究のどのへんに位置づけられるか,自分なりに確認しました。
そして,6時過ぎに図書館に「さよなら」をつげました。