閑話休題 バラ園の温室に設置された机や椅子の石材


 昨日行ったバラ園の温室に設置された机や椅子の石材は、清川石といいます。清川石は南部川の上流・清川山中から切り出された岩石です。現在、採掘禁止となっているため、このことは一般には殆ど知られていません。(↓) 
 清川石は、ジオ用語でいうと、中生代白亜紀日高川層群の龍神層(約6500万年以上前の地層)から産出する岩石で、以前から床などの化粧板として盛んに使われ、さらに最近では墓地の座石や、今回のバラ園の事例にあるような机や椅子などとしても使われています。
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  清川石は、紀州五色石との別名もあるように、赤色、赤紫色、濃緑色、薄緑色などの複雑な模様と、白色の模様がモザイクのように入り混じり、微妙な魅力を醸し出しています。
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  その正体は,「超塩基性」の「角礫状蛇紋岩」だといわれています。つまり珪酸分が極めて少ない「超塩基性」の火成岩の一種です。その硬度は、安山岩と大理石の中間といったところでしょうか。 

 私も小さいものはいくつか持っていますが、こんな大きいものは貴重ですよ。