京博で国宝鑑賞。
旅行1日目の11月9日午後、京都国立博物館へ「国宝」Ⅲ期特別展覧会を家族3人で鑑に行ってきました。本当はⅠ期かⅡ期に行ってきたかった(もちろん「雪舟」目当てです)が、体調不良のため日程を合わすことができず、今回42回目の結婚記念日に合わせて京都と大阪で開かれる3展覧会鑑賞を兼ねて行ってきました。
当日はすごいにぎわいで、作品各々の列に並ぶだけで大変でした。
しかも、日本にあるピカイチの国宝ばかりなので作品鑑賞に約3時間以上かかりました。本当は案内の通りエレベーターを使ってまず3階へ行き、そこから順番に下に降りてくるべきなのでしょうが、私達は人の流れに逆らって1階から2階・3階へ、そして人の流れとは逆の方向から、集団で流れてくる人にぶつからないようにしながら順序よく鑑賞して行きました。もちろん家族バラバラにならないようにしながらですが・・・・。
本当は、すべての作品を紹介したいのですが、ここでは後程購入した絵葉書の写真を参考にいくつか紹介してみます。
このⅢ期展示は11月26日までですので、もしチャンスがあれば皆様、是非直接行って鑑賞してみてください。
これらの縄文時代の作品は3階フロアーで鑑賞しました。当日鑑賞したのは左側の土偶・縄文のビーナス(189番)と真ん中の土偶・仮面の女神(191番)の2点。ともに長野県の尖石縄文考古館保管のものですが、直接実物を鑑たのは初めてでした。大変興奮しました。
これは本日一番の長い列を作り私達も並んだ人気ナンバーワンの弥生時代の金印・「漢倭奴国王印」(198番)です。実は私は、30年以上も前にこの金印を福岡市博物館で鑑ており、当時「思ったよりも小さいなあ」という印象をいだいたものですが、今回久方に鑑て当時よりも大きく見えたことに驚きました。これはいったいどうしたことでしょうねぇ。家人は照明のせいだといっていましたが・・・・。
これまた、直接実物を鑑たのは初めてで、やはり大変興奮しました。
もっともこれら3作品が伝承通り中世の有名画人・藤原隆信作の伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像か、それとも作者未定の足利直義像・足利尊氏像・足利義詮像かどうかはわかりませんが・・・・。私は後者の説に賛成。
そして、これまた同じ2階フロアーには「中国絵画」コーナーがあって京都・大徳寺所蔵の牧谿作「観音猿鶴図」(79番)が展示されていました。この13世紀制作の中国南宋画の実物を鑑たのは初めてでした。図鑑ではたくさん見ているので何となく初めてという感じはなかったのですが、よく考えてみると初見でした。
京都・金地院所蔵の伝徽宗筆の「秋景・冬景山水図」(70番)も実物は初見で、ゆっくりと観賞させてもらいました。13世紀制作。
もっとも私は初見ではないが今回鑑ることができなかった15世紀、雪舟筆の「秋冬山水図」(47番)の方が好きですが・・・・(↓)。
1階フロアーへは一番最初に行ったのですが、やはり3人とも、明日行く予定の大阪・東洋陶磁美術館所蔵の油滴天目碗(116番)に釘付けになりました。次女のいうように照明というものの大切さをここでじっくりと味わいました。この他に絵巻物と装飾経コーナーでは家人とともに愛知・徳川美術館所蔵の有名な源氏物語絵巻柏木(21番)とこれまた有名な広島・厳島神社所蔵の平家納経(23番)に見入ってしまいました。
私の腰の痛みも遠のき、やや疲れ気味の家人を見守りつつ外に出ると、外はもうこんな感じの暗さ・・・・。しかし、照明に映える旧館の美しきこと。
家人はこれを見て再び元気を取り戻したようで、次女に案内してもらって京都駅前のホテルにあるべトナム料理店で米麺・肉入りの温かいスープ(フォー)を味わうや、「生き返った」といって大層喜ぶ。現金なものです。他に2品を追加注文し、3分の1と半分に減った美味しい食べかけを撮影(↓)。
京都国立博物館開館120周年をお祝い致しますとともに、葉書写真掲載を感謝。