シンポジウムの予告と図録の紹介


 3月11日、和歌山県立近代美術館で熊野水軍のさとシンポジウムー列島の中の熊野水軍ー」が開かれます。(↓) 熊野水軍に興味ある方は是非お出掛け下さい。
 そして、同日から和歌山県立博物館企画の「躍動する紀南武士」展も県立博物館で開かれます。

 私も6年程前に、熊野水軍―中世前期を中心にして―」(谷川健一・三石学共編『海の熊野』所収)という論文を書いたことがあります。この論文は、今回の主役となる安宅氏や小山氏などの、14世紀頃に鎌倉幕府から熊野に派遣されてきた幕府寄りの新興武士団以前に活躍していた土着の熊野別当家系の熊野水軍の姿をわかりやすく描いた論文です。ついでにお読みいただけたら嬉しい。

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 3月5日に終わりましたが、和歌山県立博物館で開かれていた「有田川中流域の仏教文化重要文化財安楽寺多宝小塔修理完成記念―」の図録です。(↓)
 この安楽寺多宝小塔南北朝時代に制作されたものです。
 
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  裏に今回展示された仏像群の顔写真がピックアップされています。傷みが激しいものもありますが、初公開の仏像群も多く、注目したいです。11世紀から12世紀にかけての平安時代のものが多数。(↓)
  
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