杉中浩一郎著『南紀熊野の諸相―古道・民俗・文化―』を紹介します。

 
皆様、御無沙汰いたしております。久し振りの更新です。
 
和歌山県田辺市立図書館長・紀南文化財研究会名誉会長の杉中浩一郎氏の四冊目の大作『南紀熊野の諸相―古道・民俗・文化―』(425頁・8500円+税・清文堂・2012年2月5日刊)を紹介します。
 
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これ一冊だけで熊野のことがよくわかる書籍です。一度、お読み頂ければ、熊野知識人の仲間入りできること請け合い!!
 
章立ては次の通りです。
 
Ⅰ、熊野参詣道
  1、熊野参詣道の呼称と経路
  2、大辺路の変遷
    3、古道中辺路の地名
  4、参詣道記などにみられる岩田川付近
  5、中辺路の箸折峠
  6、聖護院門跡入峰の中辺路通行
 Ⅱ、民俗の小景
  1、熊野の里芋、特にボウリについて
  2、随想 椎葉のトビ・熊野のトビ
    3、上富田の年中行事
  4、熊野のクラ・吉野のクラ
  5、小栗伝承とハンセン病
 Ⅲ、廃絶の山村
  1、義務教育免除地道湯川
  2、森林地兵生の今昔
    3、廃村平治川の残照
 Ⅳ、海外との接触
  1、周参見の唐人墓碑をめぐって
  2、周参見浦漂流人〈善助・弥市〉
    3、ハワイで活動した姉妹
  4、ユニテリアンの使徒神田佐一郎
 Ⅴ、田辺の文化人
  1、天明の東行俳人玉置香風
  2、明治の碩学湯川退軒
    3、言論人毛利柴庵側面記
  4、近代の文学者・那須辰造
 Ⅵ、熊野来訪の歌人文人
  1、熊野懐紙の歌人たち
  2、熊代繁里の『熊野日記』
    3、茂吉・迢空の熊野への旅
  4、瀞峡を訪れた文人たち