ニホンアナグマ、里に現われる。

 
  昨日、縁台の前を大きな茶色いものが横切りました。ああ、動物だ。
  初めは犬か猫かと思いました。
  しかし、頭の中で「否、違う」という声が聴こえたため、慌ててカメラをもって外へ出ました。道路へ出るとその物体が、隣家の前庭に入るのが見えました。
  さらに追いかけると、後から来た隣人女性2人が口々に何やら喋っているのが聞えてきました。
  瞬間その声に気をとられたため、追いかけていた動物の姿を見失ってしまいました。しかし、その隣家の倉庫の影で何かが動いたかに見えたためピントも合わさず、写真を撮りました。
 
  タヌキでもアライグマでもなさそうだし、もうおわかりですね。
 
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  そうです。ニホンアナグマ(イタチ科アナグマ属)です。珍しいですね。私も初めて見ました。恐らく、冬眠から覚めて、餌を求めてうかうかと里に下りてきたのでしょう。
 
  田圃の畔から土手を上っていく姿を写真に撮りました。そしてそれ以上、追いかけるのを止めました。
 
  写真を撮るという最初の目的は達成しましたし、何だか可哀そうになってきたからです。
 
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  無事に紀伊半島南部(みなべ)の里山に帰り着いたかわかりませんが、無事でありますように・・・・。