田辺商工会議所編『熊野地域文化検定 テキストブック 熊野検定』について一言。

 
 以前、紹介した田辺商工会議所編『熊野地域文化検定 テキストブック 熊野検定』(2009年,定価1300円)について一言。
 
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 私もこのテキストに幾つかの項目を書くように要請されて書きました。「熊野水軍」、「コラム 鳥居禅尼源行家」(これは元来、「湛増」と共に人物編に入れてもらうつもりで書いたのですが、編集者の意向を受けこのようになったようです)、「熊野三山検校」、「熊野別当」、「湛増」(近世・近代の人物が中心の人物編へ古代・中世人としては彼だけが入っています。これって意味があるのかなあ)などです。
 
 しかし,全体の構想がわからない中で書かされたので,抜けている人物や事項も結構あり,何だか全体がまとまりのないものになりましたし、特に最後にそえられた古代・中世の熊野に関する年表には、時間の経過を考慮しない古い情報に基づくある種の偏りがあることと、新しい知見が加えられていないところがあり、熊野地域文化検定のテキストとしては、時間的経過とともに問題化しそうです。
 執筆したのは39名です。
 
 まあ,最初の本はこんなものでしょうが、いずれにしても、早い目に改訂していただけることを期待しています。