白山信仰に関連する施設.の巡検 №③ .. 越前の白山神社

 
  11月1日に、福井県勝山市にある、国史跡に指定された平泉寺城跡の中に含まれる越前の白山神社の境内巡検しました。
  奈良時代初期に白山を開いた泰澄大師の御廟にお参りしました。
 
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  参道を一の鳥居に向かいました。左の階段を上ると、平泉寺の塔頭・顕海寺があります。県文化財阿弥陀如来坐像及び地蔵菩薩立像が所蔵されているとのこと。拝観したかったなあ。
 
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  これは、参道左側を少し入った場所にある御手洗池です。ここは、「中宮白山平泉寺境内図」には「平泉」とか「平清水」とか書かれていますが、泰澄が白山の妙理大菩薩(本地仏・十一面観音菩薩)の信託を受けたという林泉です。
  つまりここが泰澄の白山信仰の起点になった場所というわけです。
  泉一体が荘厳な雰囲気につつまれていました。
 
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  雨の降る中、この辺りの境内一面が、美しい苔でおおわれていました。ついうっかりと中へ入って注意されましたが、今、苔を地面に根付かせている最中だそうです。
 
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  二の鳥居をくぐり、拝殿(江戸時代末期に再建)に向かう。
 
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  拝殿(以前は三十三間拝殿と呼ばれる規模を誇った)をへて、本殿(江戸時代後期に再建)に到着。複雑な屋根構成を持つ本殿には主神としてイザナミノミコト(本地仏・十一面観音菩薩)が祭祀されており、本殿そのものに非常なる風格を感じました。
 
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  本殿の屋根は桧皮葺で、入母屋造りの正面に千鳥破風をつけ、向背は唐破風になっています。建物に取り付けられた彫刻が素晴らしいです。
 
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  この奥に楠正成供養塔と奥の宮に当る三之宮があります。そしてその先に白山に続く越前禅定道があります。
 
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