国際熊野学会大会フィールドワークの報告 №3 峰定寺所蔵の文化財

 
 また、少し前の5月24日の話に戻ります。
 
 特別にということで、住職さんのご好意により、収蔵庫の中に収められている文化財の数々を拝観させていただきました。
 
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 峰定寺は建物を除いても国指定重要文化財が10(個体にして17)あります。
 
 まず、本堂の本尊である国指定重要文化財の千手観音坐像を紹介します。像高31cmあまりのビャクダン檀像です。平安時代末期のもので本願は鳥羽院の近臣であった平清盛とする説が有力です。写真は、峰定寺発行の絵葉書より転載させてもらいました。
 
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 その千手観音坐像の脇侍仏が、不動明王立像及び二童子立像と、毘沙門天立像です。ともに刻指定重要文化財で、平安時代末期制作の仏像です。前者は『仏像を旅する 京都』から、後者は峰定寺発行の絵葉書から転載させてもらいました。
 
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 ここには、先に紹介した金剛力士立像二体も安置されています。これも国指定重要文化財です。
 
 これは、鎌倉時代初期に制作された釈迦如来立像です。これも国指定重要文化財です。『仏像を旅する 京都』から転載させていただきました。
 
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 最後に平安時代末期の阿吽一対の狛犬を紹介しておきます。これは国指定重要文化財ではありませんが、捨てがたい魅力を持つ狛犬です。
 
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