久し振りに見つけた貝の化石3点。

 
 家をリホームするため室内の物品を整理していたところ引き出しから採集した貝の化石を三点見つけました。
 
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 1枚目と2枚目の巻貝の化石(トリテラ・キイエンシス)は、白浜町美ノ浦の山を削って段差のある住宅地域を造る工事の際に、山頂付近の褶曲した地層(砂岩)から出土しました。この地層(田辺層群)は、浅海底に堆積した地層が1500万年前(新生代中新世)に隆起してできたそうです。私の父母が建てた住宅はこの地盤の上に建てられています。
 
 3枚目の二枚貝の化石もほぼ同じ頃の物だと思いますが、20年程前に地団研和歌山支部主催の「親と子で化石を探す会」で串本町のある海岸に出かけた際に、海のすぐ近くの岩場(牟婁層群)で岩を砕いて掘り出してきました。
 
 この結果、現在の紀南地方の陸地は2000万年前には海の底にあり、当時陸地であった「黒潮古陸」が海に沈んでしまった影響で、徐々に隆起して現在の地形になったことが判明しました。
 
 詳しいことは下に掲げた本――この原田哲朗氏の本は1988年発行ですから、かなり古いものです――を参照ください。
 
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