名古屋大でのシンポジウム前日,「大須観音」と「大須文庫」へ行って来ました

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 やっと年末の研究旅行をすべて終えて帰ってきました。疲れましたが,充実した旅でした。

 名古屋大学文学部でおこなわれる恒例のシンポジウムの前日にあたる12月19日,横浜方面から名古屋市に到着しました。

 1枚目の写真。昼食を取るためデパートに行きました。デパートの飾り付けは,クリスマス真近のいつもの光景です。

 2枚目・3枚目の写真。デパートの上階から眺めた名古屋市の賑わい。

 行き先は,中区にある「大須文庫」です。地下鉄を乗り継いで大須観音駅に着き,「大須観音」すなわち北野山「真福寺宝生院」(真言宗)に向かいました。
 14世紀に,北野天満宮後醍醐天皇の勅願によって長岡庄大須郷(現岐阜県羽島市)に建てられました。「真福寺」は,その北野天満宮別当職に任命された能信上人によって別当寺として建てられました。

 しかし,その後,たび重なる戦乱と木曽川の氾濫のため「真福寺」は荒廃したので,徳川家康は後に尾張藩付家老に命じられる成瀬正成に命じて現在の地に移築させました。

 4枚目の写真。「大須観音」の朱塗りの門です。

 5枚目の写真。「大須観音」の本堂です。境内はふだんから賑わっています。

 6枚目の写真。ここは大正琴の発祥地でもあったようで,それを記念する碑が建てられていました。

 「大須文庫」の蔵書は,開山の能信上人によって収集されたもので,仏書・史籍など約1万5000点。ここには,『漢書食貨志第四』『琱玉集巻第十二・十四』『古事記』(賢瑜筆)『翰林学士詩集』などの国宝4点,『日本霊異記巻中下』『扶桑略記』『将門記残巻』「尾張国解文残巻」なとの国指定重要文化財40点が所蔵されています。
 熊野関係では,『熊野三所権現御記文』『熊野権現蔵王殿造功日記』『熊野三所権現金峯金剛蔵王隆下御事』『熊野王子眷属』など国指定重要文化財4点が注目されます。

 7枚目・8枚目の写真。「大須文庫」広間で今回公開されたものを閲覧。今回,東京大学のG教授もこられ,名古屋大学教授のA氏の説明に聞き入っておられました。