イスタンブール博物館所蔵のヘルムアフロディテ神像

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 この神像彫刻は,ヘレニズム時代のペルガモン(現在のベルガマ)都市遺跡から出土した,紀元前3世紀制作のヘルムアフロディテ神像です。

 おやっと思いませんか。このヘルムアフロディテ神像,なんか変ですね。

 ヘルムアフロディテは,ギリシア神話を代表するヘルメス神と,美の神アフロディーテ(ヴィーナス)神との間に生まれた神です。
 腰から下は若い男,しかし腹部や形のよい胸,頭部の髪型は完全に若い女の姿を呈しています。

 そうなんです。メランコリックな表情をしたヘルムアフロディテは,男女両性を備えた神なのです。

 たぶんギリシア時代のオリジナル作品を忠実にコピーした良いできばえの作品だと思われます。

 これも,トルコ共和国イスタンブール博物館所蔵の作品で,高さは187㎝とかなり大きいです。