パキスタンの弥勒菩薩立像

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 この仏像は,パキスタンガンダーラ出土の弥勒菩薩立像です。

 クシャーナ王国時代(2世紀頃)のものです。

 弥勒菩薩立像は,失われた純正な仏法を立て直すために,将来,出現する仏であり,ふだんは兜卒天上に住んでいる菩薩と考えられています。

 右手は欠失していますが,本来,施無畏印が結ばれていたと考えられています。左手に水瓶をもっています。

 やはり,ギリシア彫刻の影響が強く残っていますね。

 インドのニューデリー国立博物館の所蔵品です。