リビアのタドラート・アカクスの線刻画及び岩絵の写真をみる

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 以前,リビア=アラブ社会主義人民国の首都・トリポリにあるジャマヒディヤ博物館でタドラート・アカクスの線刻画及び岩絵の写真を鑑賞してきました。残念ながら,現物は「水のない海」といわれるサハラ砂漠の真ん中,タドラート・アカクス山脈の中にあるため今回は行けませんでした。

 1枚目の写真は,「野生生物の時代」と名付けられた紀元前1万2000年から紀元前8000年にかけての土器片に刻まれたサイの写真です。
 当時のサハラは,砂漠地帯ではなく,現在のケニアタンザニアと同様,サバナとよばれる草原地帯だったようです。

 2枚目の写真は,ちょっと見難いですが,ほぼ同じ頃の土器片に刻まれたキリンの写真です。

 3枚目の写真は,「円頭人物の時代」(「狩猟民族の時代」)と名付けられた紀元前7000年から紀元前4000年にかけて,タドラート・アカクス山脈の岩壁に描かれたもので,当時の人々が狩りに出掛けたり色々な儀式をしている様子が赤色の絵の具で的確に描写されています。
 これは,傑作ですね。

 しかし,写真で見るだけでは満足できないので,いつの日にか現地のタドラート・アカクス山脈へ見に行ってきたいです。