愛着の犬型陶笛

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 両親は,昔から土鈴を集めていました。日本各地を旅した記念に土鈴に的をしぼってコレクションしていたようです。今でもたくさんの土鈴が実家に残されています。

 その影響もあってか,私は大好きな動物の土偶を中心に世界各地の土偶を集めています。

 中でも特に愛着をもっているのが,このチャウチャウ犬型陶笛です。

 中国の元時代(13世紀~14世紀)に磁州窯で作られた物で,7年前にその造形と彩色のバランスの見事さに惚れ込み,購入しました。

 この犬型笛は,灰白色の陶土を型成形によって前後別々に仕上げ,その前後をしっかりと張り合わせた後で,それに白化粧を施し,透明の釉薬をかけて高温で焼き上げたようです。犬の2つの耳と目,そして額,さらに首輪の部分にこげ茶斑が押され,アクセントになっています。

 もちろん,実用のための玩具です。大人でも遊べますが,やはり子供の玩具として使われたようです。

 吹くと乾いた音が出ます。実に可愛い笛です。

 笛を吹く中世のモンゴルや中国の子供たちの姿が浮かんで来て,色々と想像するだけでも楽しくなってきます。