韓国の旧漢城・景福宮(世界文化遺産)をたずねて

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 23年前の1984年の夏休み,韓国6日の旅に行ってきました。

 5日目,ソウル特別市の中心部にある旧漢城内に入り,世界遺産に指定されている景福宮(キョンボクグン)を見学しました。

 景福宮は,李朝の太祖・李成桂によって,1394年に創建され,さらに19世紀末期に第26代の高宗の実父・大院君によって再建された李朝後期の代表的な王宮です。

 王宮の東側にある建春門(コンチュンムン)を入り,宮内案内図の前に立つ。1枚目の写真がそれですが,なにしろ23年前のものなので,もう既に消えてしまった建物もあるでしょう。消えてしまった有名な所では,地図の右端にあった旧国立中央博物館のユニークな建物がそれです。

 私はかつて,ここで有名な金銅弥勒菩薩半跏思惟坐像2体(1つは6世紀~7世紀にかけて,別のそれは7世紀初頭に制作された)を観ました。前者は新羅仏,後者は百済仏といわれています。念願がかなっての見学でした。
 2枚目の写真は,『国立中央博物館』(通川文化社,1978年)より掲載させていただいた後者の金銅弥勒菩薩半跏思惟坐像の写真です。日本の広隆寺中宮寺の諸像と比べてどう思いますか??

 3枚目の写真は,勤政殿(クンジョンジョン)を撮った写真です。勤政殿は,景福宮の正殿で,地図の左側の真ん中に見えます。この建物は,2段の段条に立つ十層の建物で,かつてここで国家の重要な儀式や行事がおこなわれたといわれています。しかし,中は暗く,外から覗きこむだけでは余りよく見えませんでした。内庭は広大でした。

 勤政殿のすぐ裏には,万春殿跡や思政殿・千秋殿などが見えます。思政殿は,朝鮮国王が日常の政務をとった場所です。ここでは,日本にないオンドルの構造に興味をもちました。
 
 近いので,また行ってきたいなあ。