イチイガシの大木

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 高校時代の恩師である後藤伸先生(故人)によりますと,昔の熊野を覆っていた森林は,非常に複雑で多種多様な生き物たちで構成された常緑の大森林でした。

 その森林には,イチイガシ・ウラジロガシ・ウバメガシなどの常緑カシを中心に,タブノキスダジイ・イスノキ・クロガネモチ・オガタマノキ・ヤマモガシ・ホルトノキ・コバンモチなどが林立していたようです。この他に針葉樹林に分類されるモミ・ツガ・ヒノキ・スギなども混じっていたようです。

 この写真のイチイガシの大木は,発心門王子社の神木です。
 
 イチイガシは,いわずとしれた照葉樹林の主役といった存在です。イチイガシは,木材として優れた特徴を持っていたため殆ど伐採され尽くされ,今は少なくなっています。