『現代の巡礼―四国遍路と世界の巡礼―』の紹介

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 2006年11月18日~19日かけて愛媛大学法文学部でおこなわれた「四国遍路と世界の巡礼」公開シンポジウムと研究集会「現代の巡礼」についてのレジュメを,徳島県立博物館学芸員の長谷川賢二氏の御紹介により,愛媛大学法文学部教授・山川廣司氏から御恵贈いただきました。
 
 両氏に感謝を申し上げますとともに,そのレジュメの内容を目次のみで恐縮ですが,取り急ぎ紹介させていただきます。


 愛媛大学「四国遍路と世界の巡礼」公開シンポジウム実行委員会編『平成18年度愛媛大学研究開発支援経費〔特別推進研究〕 現代の巡礼―四国遍路と世界の巡礼― 公開シンポジウム プロシーディングズ』(2006)

 第一部 公開シンポジウム
  河野昌広「現代の四国遍路―道空間の視点から―」
  竹川郁雄「聞き取り調査より探る現代の四国遍路」
  野崎賢也「現代ツーリズムと歩き遍路―「アウトドア」への展開―」

 第二部 研究集会
  浅川泰宏「響振する苦しみ―ある女性遍路にみる<救い>への構築プロセス―」
  ディビット・モートンフレデリック・スタール(お札博士)と四国遍路」
  井原恒久「四国遍路における接待の『援助性』―文政期・天保期を中心に―」
  宮崎温子「県下の公共資料館などが所蔵する四国遍路関係史料―その保存と活用―」
  内田九州男「高知県いの町(旧本川村)所在鰐口銘文の紹介と検討―八十八ケ所成立論根拠資料の再吟味  ―」


 私は兼ねてから世界の巡礼というものに興味を持ち,主に巡礼を受け入れる立場の人々の側から特定地域の歴史を追及してきました。
 そういう意味で今回の企画は大変興味をひかれるものでした。これを機会に私も大きく飛躍し,もう少し高いレヴェルから巡礼について考えてみたいと思っています。