田辺市本宮名産の「音無茶」

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 「奥熊野(おくくまの)」の一角を占めるかつての東牟婁郡本宮町は,どういう縁があったのか「口熊野(くちくまの)」の田辺市と合併しました。

 本宮の名産品はたくさんありますが,その中で1つだけあげよ,といわれれば,やっぱり「音無茶」でしょうね。「音無茶」の主産地は寒暖の差が大きい伏拝地区ですが,地区内を流れ,熊野川にその流れを注ぐ「音無川」にちなんで「音無茶」と名づけられました。

 しかし,伏拝地区などで収穫されるすべてのお茶がこう呼ばれるわけではありません。お茶の中でも,5月から6月にかけて摘まれる一番茶だけを「音無茶」と呼ぶそうです。

 そして,この一番茶を摘み終わると,7月中旬ごろに二番茶を摘む季節がやって来ます。二番茶は三回ぐらい天日干して煎ったり、揉んだりして番茶になります。

 この番茶でつくられるのが紀州の茶粥「おかゆさん」(「くちくまの」では「おかいさん」となまる)です。我が家では,これにさつま芋を入れます。美味しいですよ。