鹿島と落日

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 今日は久し振りにいい天気で,海も静かでした。

 でも,この海ではM川の谷間から吹いてくる突風の影響を受け,時折,大きな竜巻が発生します。その光景は,正に竜が天に昇っていくように見えます。私がここに住み着くようになって初めて,竜巻が年に何回か発生することを知りました。

 ところで,写真にもありますように,私が住んでいる和歌山県M町の埴田の海岸から西方約1㎞の海上に鹿島と呼ばれる小島が浮かんでいます。周囲は約4㎞あります。ずっと昔は,国民宿舎のある埴田の岬と1つに繋がっていたようですが,現在は分かれて独立した島になっています。

 なお,鹿島はもともと2つに分かれていましたが,今は砂利の浜で1つに繋がっています。島の中には大きな森が3つあり,中を探検して歩くのも面白いですよ。船で小さな「とってい」から上陸できますので行楽に是非お出で下さい。近くには鎌倉時代後期~南北朝時代にかけての宝篋印塔も建てられています。

 なお,この島は現在,埴田に鎮座する鹿島神社(三鍋王子神社須賀神社とともに南部3社の1社をなしています)の旧社地(元の名を鹿島明神社といいます)で,今でも亜熱帯植物群の群落が繁茂しています。

 701年,白浜で湯治を行うため,船に乗って紀伊の海岸線を南下する途中で南部を通りかかった文武天皇の一行が鹿島で海人が釣りをしている光景を見て詠った歌が,『万葉集』に掲載されています。

 ちょっと雲も出てきましたが,落日の光景も素晴らしいですよ。

 いつまでもこの綺麗な海を守りたいですね。