白浜町の名所・白良浜の秘密

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 最初の写真は,現在の白良浜の写真です。

 白浜町の名所・白良浜は,歌枕として古くから都にも知られた有名な浜です。この浜は,ちょうど瀬戸地区と湯崎地区の境をなしていました。
  
  藤原仲実「ましらゝの浜の走湯うらさひて 今は御幸の影も映らず」
  西行「波寄する白良の浜の烏貝 拾いやすくもおもほゆるかな」
  源家長「冬きてもまだふりそめぬ雪の色に おなじしらゝのよはの月かげ」
  鴨長明「たれにかはきみとかたらむ玉拾ふ しらゝのわたりの秋のよの月」

 私が若かった頃,浜の真中,海深1mの辺りに噴水の残骸が残されており,かつてそこから温泉が湧き出すようになっていました。
 その噴水の残骸には牡蠣ガラがついて危険でしたが,時折,勇気を出してそこに上がり,飛び込む男の子の姿も見られました。私もその一人で,勇気が試されるということで,張り切ったものでした。
 それもいつのころか撤去されてしまいました。

 最後の写真は,白良浜の最北端,熊野三所神社の入口近くの駐車場付近の写真です。
 もう知る人も少なくなったと思いますが,実はこの駐車場やこの先の番所の鼻まで続く下水道の下にかつて使用された露天風呂の遺構がいくつか埋められているはずです。
 もっとも,工事の時に破壊されたかもしれませんが・・・・。
 
 私達が幼く若い頃にはもう使われなくなっていましたが,遊びに行った時には大きな露天風呂の中に入り温泉気分を楽しんだものです。

 なお,この先の番所の鼻は,「流れ子」がたくさん獲れる所として有名でした。今のように鑑札がなければ獲ることができない,という時代ではなく,当時は誰でも自由にもぐって獲ることができました。
 
 さすがに,「アワビ」は,かなり深い所までもぐらなければ獲れないものだったので,めったに獲れませんでした。しかし,「流れ子」はよく獲って夕食の一品として家族に喜んでもらいました。やはり煮付けにするのが一番美味かったです。

 いい時代だったなあ・・・・。

 久し振りに長州酒場で一こん傾けますか・・・・。