未だ見ぬ和歌山県立博物館の『図禄』雑感

 しばらくたつと,和歌山県立博物館で「熊野那智」の展示が始まります。展示そのものも楽しみですが,私は『図録』を買い,どのようなことが書かれているかを見るのも楽しみです。

 「熊野新宮」の場合,『図禄』の中に少し違和感を覚える記述がありましたので担当者に伝えさせてもらいました。一度,書かれたものは中々訂正できませんので,大変だと思います。
 先行する研究と如何に格闘し,如何に新しい研究を盛り込んでいくかが勝負の分かれ目でしょう。

 今回の『図禄』はどうでしょうか。
 熊野に住む人間としてはその土地の感覚を生かす展示であって欲しいと思います。古い考えと新しい考えが上手く調和した展示であって欲しいと思います。私も色々と書いてきました。批判するにせよ,評価するにせよ,少しでもその成果を生かして欲しいと思います。
 
 たぶん嫌がられるでしょうが,今回も厳しい目で展示と『図禄』をスミからスミまで読もうと思っています。

 ガンバレ。