北魏の小仏


現在、祖母以来3代にわたる我が家の「趣味」のコレクションの整理をしています。
これは、私に課せられた、終活に向けた我が家の一大事業です(笑)。

中国の北魏時代(439~534)の垂れ目で首の長い小仏を紹介します。
青銅製の如来仏です。高さ7.1~7.3㎝。
かなり錆びており、おまけに光背の右上部分も欠損しています。しかし、我が家では破棄することなく、北魏時代の珍しい如来形の念持仏として大切にしています。

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お分かりかと思いますが、光背の火焔部分に赤味が少し残されています。残念ながら現在は青く錆びてしまっていますが・・・・。
なお、衣文や光背文様は密な刻線を連ねて表現されています。ここには、5世紀後半頃の新来の作風の影響がはっきりと現れていると思われます。