阪神・淡路大震災15回忌に思いを寄せる。

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 昨日で、6434人の犠牲者を出した阪神・淡路大震災から15年がたったことになります。

 昨日、私のブログに私の念じ仏である観音像と如来像を載せ、亡くなられた方々のご冥福を祈らせていただきました。

 今日は、15年前の出来事に因むあるエピソードを書かせていただきます。

 ここに掲載させていただいたワシの彫刻は、古代エジプトのものです。いつも、玄関脇に置き、我が家の守護神としての役割を果してもらっています。

 実は、震災後間もなく、なかなか現地へ復興ボランティアに入れないままに、悶々として大阪のある古美術商の店を横切ろうとした際、このワシの彫刻を見掛けました。業者の話では、どうやら震災にあわれたあるコレクターが泣く泣く手放したコレクションの1つだったようです。
 その時、なぜか、傷だらけのこのワシの彫刻が私を呼んでいるような気になり、言い値の値段で買い取りました。
 申し訳ない気持ちにとらわれながらも、その時、今ここでこの彫刻を買い取り、保護の手を加えることによって震災の記憶をしっかりと自分に残しておくことが大切だと思い込み、そのまま家に持ち帰りました。

 あれから15年、地震の時に潰れるかと思った我が家も、どうやらかろうじて生き残り、ワシの彫刻も、玄関脇で我が家の守護神としてその役割を果してくれています。合掌。