愛知県西尾市の岩瀬文庫へ熊野関係の史料調査に行って来ました。

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 休暇をもらって愛知県西尾市岩瀬文庫(1枚目の写真)へ熊野関係の史料調査に行って来ました。

 ここには,平安時代末期の官僧たちの「僧綱補任」に関して記した,未だ知られていない一冊が所蔵されているからです。この「僧綱補任」は,源平合戦時の熊野別当家の人々(熊野別当法眼湛増やその嫡男の法橋「湛顕」など)の消息を知る上で非常に重要とされている史料です。

 和歌山県田辺市では,弁慶祭が近付いてきています。演劇イベントに参画される演出家や脚本家の方にくれぐれも言っておきたいのですが,この「湛顕」が湛増の嫡男で25歳の時の子です。「弁慶」は湛増の嫡男ではないし,ましてや「弁慶物語」にあるような,40歳の時の子なんてこと,ありえないんですよ。

 まあ,いずれにしても,岩瀬文庫に行って来て良かったです。
 今まで知られていなかった新しい事実が判明しました。また,後日,どこかの専門雑誌で発表するつもりです。

 その帰り道で地元出身の方の作品を碑文にした素敵なものを見かけました(2枚目の写真)。ちょっと気に入ったのですが,皆さんはどう思われますか。

 さらに,帰り道で江戸時代の風情を伺わせる板塀のある所を通りました(3枚目の写真)。つい暑さを忘れて時間を過ごしてしまいました。近くの鰻屋で食べた「三河のうなぎ」もやわらかくて大変美味しかったし,満足,満足・・・・。

 ついでにいうと,昨夜,地元の人達と食べた旬の「石鰈」「穴子」「ナス」(すべて地元のもの)の美味しかったこと。たぶん調理の仕方が良かったんですね。板さん,ありがとう。