いまなぜ「12人の怒れる男たち」なのか。

閑話休題
今日必要があって,久し振りに「12人の怒れる男たち」をヴィデオで鑑賞しました。かなり昔の映画なので画面は白黒ですが,演出の素晴らしさや登場した俳優たちの演技力の秀逸性から,この映画が改めて「名作」であることを確認しました。

現在,日本では裁判制度が一部変わろうとしていますが,模範とするアメリカの陪審員制度が何を理想としているかをきちんと理解してもらうために見せました。

私達は民主主義を「多数決」という側面からのみ安易に捉えることが多いですが,私は民主主義本来の在り方としての,「議論を十分に尽くした上での少数派の意見の尊重による全員一致という考え方」の大切さについてもう一度きちんと確認した上で,新しい制度を導入すべきであろうと思います。

民主主義の表面をなどるだけでは何にもならない。
日本には未だ本当の民主主義は根付いていないということを肝に銘ずるべきでしょう。