熊野古道・小和瀬橋から請川まで小雲取越えの道を歩く。 №②

【承前】

 熊野古道・小和瀬橋から請川まで小雲取越えの道を歩く。№①」の桜峠からの続きです。もう一度、関係する地図をあげておきます。上の部分を参照。
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  桜峠から下り上りの坂道をへてスギ林の中にある石堂茶屋跡に到着。歩行時間は30分。
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 道の上りの途中で賽の河原地蔵に着く。この地蔵像は江戸期の明和4年(1767)、亡くなった子の救いを願って建立されたとのこと。ここまでの歩行時間10分。
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 小雲取越えで有名な雲取山は標高450m。あれーえ、山頂はどこだったかなあ。

 下から聞こえる機械や人の話し声を聞きつつ、林道との交差点に到着。上り坂の石段(↓)をへて、
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 坂道をひたすら上る。前を行く会長のK氏と四方山話に興じつつ・・・・。
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 ようやく如法山(標高610m)斜面近くの絶景、百間ぐら(ひゃっけんぐら、百間高崖)到着。(↓) 石堂茶屋跡からここまでの歩行時間約45分。
  ここでゆっくりと昼食をとる。その見晴らしに感動。(↓) やはり評判だけのことはある。ただ天気が好過ぎて逆光気味であることだけが残念・・・・。
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 大塔山系や果無山脈の山々が一望されるこの素晴らしい景色に満足。紀南地方の大塔山系の最高峰で、牟婁層群の地層からなる大塔山(標高1122m)は写せなかったが、同層の野竹法師(標高971m)の特徴ある山容ははっきりと見えている。ちなみに、この百間ぐら(百間高崖)の地層は牟婁層群よりは2000万年ほど新しい熊野層群に属している。
           (↓)
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 熊野川沿いの志古につながる万歳峠(ばんぜとうげ)の分岐点をへて、百間ぐらから歩行時間30分で松畑茶屋跡に到着。(↓) ここは田辺市内。そこには崩れかけた丸太づくりのベンチが置かれていた。いつの間にか新宮市から田辺市へ入っちゃった。                       (↓)
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 長い長い単調な下り坂をへて、ようやく熊野川を一望できる見晴らしのよい場所に到達。遠くの山並みの中に熊野古道の通る標高1045mの大森山が見えている。
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 今回の終点である請川地区は直ぐそこ・・・・。
 ラストウォーク。
 やれやれ・・・・やっと請川(うけがわ)に着いた。
 総歩行距離は12km、総歩行時間(含昼食時間)は約5時間でした。