田辺ジオパーク研究会の見学会 ②


 昨日(9月22日)午前、田辺ジオパーク研究会の見学会があり、周参見和深の海岸で久し振りにフェニックス(天鳥)褶曲を見てきました。

 そして午後、国道42号線を北西上し白浜町市江崎に向かいました。市江集落は静かな入り江の中にあります。
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 ここが現地です。全体は千畳敷や三段壁と同様、約1600万年前の田辺層群上部(白浜累層)に属しています。(↓)
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 この岸壁(↑)から下を見ると、市江海岸に含礫泥岩ダイアピル(diapir)が拡がっているのが見えます(↓)ダイアピルというのは、「周囲の岩石と比重差がある流動性の下層岩塊が垂直に浮き上がり、上部の地層に貫入してできた地質構造」を意味しています。
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 そして、私達が市江海岸に降りて行った壁を下から撮ると、こうなります(↓)。壁から足元まで、含礫泥岩ダイアピル(diapir)がひろがっています。
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 そしてこれが市江海岸にある含礫泥岩ダイアピルを貫く砂岩岩脈です(↓)。この砂岩岩脈は、中央部の円柱状の茶褐色の大部分が石英の砂粒からなる砂岩岩脈です。
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【追記】 帰り道、近くの旅館に泊まり竜神の社に詣でるという日置大古の弓矢八幡の信者たち(20人ほど)に出会いました。