景勝である田辺市の奇絶峽を訪問。
昨日(4月27日)、「デコポン」を買った後、近くの景勝である田辺市の奇絶峽(きぜっきょう)へ犬たちを連れて行きました。奇絶峽は右会津川の峡谷、古来有名な景勝地で、2015年には吉野熊野国立公園の一部となり、さらに「南方曼荼羅の風景地」としてとして国名勝にも指定されました。
この急流、かつて泳いた人達もいたようですが、今では遊泳禁止になっています。
ここからじっと見ていても巨岩に囲まれた水の中に一気に吸い込まれていきそう。
巨石を縫って流れる急流。(↑) ゾクゾクしますね。
奇絶峽というと、何といっても砂岩・泥岩・礫岩などの巨石群で知られています。(↓) 巨石は時としてこのような山から峡谷に転がり落ちてくるようです。
ジオ的にいうと、この峡谷の下流には5000万年前の新生代第三紀音無川層群羽六累層上部層の砂岩がちの砂岩泥岩互層が見られます。ジオ用語でこの互層のことをタービダイトといいますが、今回はこの写真はありません。
でも地層でいうと、田辺の奇絶峡は、西に15㎞ほど行った所で顔を出している印南の切目崎に繋がっています。新生代第三紀音無川層群羽六累層下部層の泥岩がちの砂岩泥岩互層ですが、参考までに切目崎から西北3㎞の所にある印南の畑野崎の地層にかかわるブログ
をご覧ください。
赤い橋(滝見橋)を渡ると、5000万年前に海底で形成された巨岩群を縫って落ちてくる有名な赤城滝(23m)に出会います。今でもその水量は衰えていません。
道路を犬達や妻と歩いていると、流れのかたわらの木にこんな花が咲いていました。何という木なんでしょうね。