第34回日本山岳修験学会太宰府・宝満山学術大会の3日目 №①
まず8時30分に、宝満山麓の下宮地区に鎮座する竈門神社で、4つの巡見コースに参加する全員で合同正式参拝をおこないました。安全を祈って、身が引き締った瞬間です。
そして、出発。
いよいよ石段を登り始めました。
本谷地区の標高275mの地点にある本谷遺跡(推定六所宝塔跡)に到着。
かつて、比叡山延暦寺を開いた最澄が中国から帰国後、大乗戒壇の設置と六所宝塔建立の二大願を発し、近江国域(安惣)・山城国域(安中)を中心にして、東西南北六所で鎮護国家を祈るため、西は宝満寺(安西)に多宝塔を建立しようとしましたが、実際にここに多宝塔が建立されたのは承平3(933)年のことでした。
この多宝塔はすでに焼失して今はありませんが、建物の基壇や礎石などが発掘調査によって確認されています。写真の石塔はそれを記念するもの。
本谷遺跡から宝満山を見上げる。
この狭い道を通り、いよいよ本格的な修験道山登り修行がはじまりました。緊張がいやがうえにも高まる(汗)。
<次に続く>。