#歴史

『日本史の中の和歌浦』(塙書房)をご恵送いただき、感謝申し上げます。

寺西貞弘氏から新著『日本史の中の和歌浦』(塙書房、2015)をご恵送いただきました。いつもお気にかけていただき、感謝致しております。 [目次] はじめに Ⅰ 古代史の中の和歌浦 第一章 古代の行幸と和歌浦 第二章 古代の和歌浦行幸とその景観美 第三章 吹上…

『修験道史研究』を編者3名からご恵与いただきました。

時枝務・長谷川賢二・林淳編『修験道史研究』(岩田書院、2015年9月)を編者方からご恵与いただきました。 深く感謝申し上げます。 この本は、修験道に関する研究史を踏まえつつ、日本の中世から近世までを対象に、現時点での研究の水準を整理し、修験道の形…

新刊書籍紹介、阪本敏行・長谷川賢二編『熊野那智御師史料』

新刊の書籍を紹介します。編著です。 阪本敏行・長谷川賢二編『熊野那智御師史料―旧宝蔵院所蔵史料の翻刻と解題―』(岩田書院、2015・09) [内容] 本書は、中世に熊野那智で最大の勢力を誇った衆徒(社僧)兼御師の実報院の分家・宝蔵院が 所蔵していた史料の…

剣客・小松典膳に関わる1つの史料

10月です。久し振りに投稿します。 江戸時代の終わり頃、江戸・護持院ケ原でおこなわれた敵討ちをご存知ですか。 逆恨みにより、伯父の井上伝兵衛(御徒士組)と父の熊倉伝之丞(伊予松山藩士)を闇討ちされた討手・熊倉伝十郎(伊予松山藩士)の助太刀をし…

宇治の三室戸寺に行って来ました №②

晩秋から初冬にかけての三室戸寺です。日本も昨日を以って「冬の時代」に入りましたが・・・・。 境内を移動している途中、「与楽苑」と名づけられた境内の枯山水・池泉の広庭に入りました。 途中で池のコイを食べに来たアオサギを見かけました。すぐ飛び立…

宇治の三室戸寺に行って来ました №①

昨日、自民党・公明党両党による特定秘密保護法案(戦前の治安警察法や治安維持法に匹敵する天下の悪法)の参議院国家安全保障特別委員会での強行採決の最中、怒りで高まる胸の動機を抑え、前から行くことを計画していた京都府宇部市にある三室戸寺(みむろ…

第34回日本山岳修験学会太宰府・宝満山学術大会2日目

10月27日、第34回日本山岳修験学会太宰府・宝満山学術大会の2日目がはじまりました。その日は雲が少しありましたが、好い天気でした。 日程の中心は研究発表。私も研究発表しましたが、時間が20分しかなかったので、表裏2枚(8頁)のプリントの概略を早口…

九州国立博物館内でトピック展示「山の神々」展を見学。

10月27日の昼休み時間を利用して、友人3人で、九州国立博物館4階の文化交流展示室関連第9室でおこなわれているトピック展示・竈門神社肇祀一三五〇年記念「山の神々―九州の霊峰と神祇信仰―」展などを急ぎ足で見学しました。 会期は、2013年10月22日(火…

第34回日本山岳修験学会太宰府・宝満山学術大会1日目

10月26日、第34回日本山岳修験学会太宰府・宝満山学術大会の1日目がはじまりました。 これが桃山建築として有名な太宰府天満宮の本殿です。 天満宮近くにある建物の中のエスカレーターと動く歩道に乗って山上の九州国立博物館に向かいます。でも、私は荷物…

岡山にて

明日(26日)から福岡県で始まる日本山岳修験学会大会に参加するため、1日早く25日に和歌山を出発しましたが、予定通り岡山で途中下車しました。 行ってみて、JR岡山駅の変貌振りに驚きました。 小雨の降る中、路面電車に乗り、まず最初に、岡山市立オリ…

日本山岳修験学会・第34回太宰府・宝満山学術大会について

『祈りの道』より掲載。 日本山岳修験学会 第34回太宰府・宝満山学術大会について 日程 平成25年10月26日(土)~28日(月) 会場 【1日目】公開講演・シンポジウム(九州国立博物館ミュージアムホール)、役員会(太宰府天満宮文華殿) 【2日目】研究発表…

京都府立総合資料館と京都文化博物館での古文書見学会に参加。

14日の午前中、京都府立総合資料館で開催中の、「東寺百合文書」展(「東寺百合文書」は、現在、ユネスコの記憶遺産登録を目指し、日本政府から推薦されているとのこと)を見学してきました。 京都府立大学の学生や院生もたくさん見て回っていました。 そし…

日本史研究会大会に参加。

10月12日、日本史研究大会参加のため、地下鉄とバスを乗り継いで京都産業大学へ行って来ました。 主要会場はこの12号棟でした。 私が興味を持って聴きたかった発表は、伊藤裕偉氏の発表で、このためにわざわざ出かけてきたようなものでした。その発表内容は…

最後の1日を鎌倉で―まず鎌倉西部へ―。

先週の日曜、旅行の途中で時間が余ったのでどこへ行こうかと話し合った結果、近くの鎌倉に行こうということになりました。私が鎌倉に出かけるのは3回目、20数年振りの出来事ですが、家人は初めて行くということで張り切っていました。何しろ時間がそれほど…

2013年度西行学会神戸大学大会に行って来ました。

8月31日(土)から9月1日(日)にかけて、2013年度西行学会神戸大学大会(会場 神戸大学鶴甲第1キャンパス 国際文化学研究科)へ行って来ました。 会員になって2回目の参加でしたが、4年振りの参加となりました。 なぜ、久し振りに参加したのか、とい…

西行学会神戸大会と辰馬考古資料館春季展のおしらせ

神戸大学でおこなわれる西行学会神戸大会(8月31日、9月1日)と、兵庫県西宮市にある辰馬考古資料館夏季展(9月1日まで)のおしらせ。 台風が接近してきています。でも、以前から西行学会神戸大会と辰馬考古資料館夏季展へ行くつもりにしていましたの…

世界遺産熊野古道・馬越峠越え

6月23日(日)、世界遺産の熊野古道伊勢路の代表的存在である「馬越峠越え」(まごせとうげごえ)の山道を短い時間で歩くため、昼食を道の駅・「海山」ですませ、車をそこにおいて「馬越峠越え」入口に向かいました。 さあ、ここからです。 石畳が見事でし…

日本史研究の新傾向

私は、今まで中世史研究を中心に日本史研究をおこなってきました。 しかし、私は今、かつて熱中した古代史研究の新傾向をまとめて学習する必要にかられ、一般書を通じて効率的な学習をおこなっていこうと考えています。 昨日、大阪へ行った序でに二冊の本を…

幻の「大雄禅寺」はどこに消えたのか??

『祈りの道―吉野・熊野・高野の名宝―』(大阪市立美術館、2004)の232頁に掲載された、兵庫県姫路市にある英賀神社に所蔵されている梵鐘の銘文によりますと、鎌倉時代末期の元亨元年(1321)に熊野新宮の熊野別当家庶流・宮崎家の「定有」が家祖の「行遍」(…

大阪府立近つ飛鳥博物館へ行って来ました。

翌日の5月16日、今年度春季特別展「百舌鳥・古市古墳群 出現前夜」を見学するため、近つ飛鳥風土記の丘にある大阪府立近つ飛鳥博物館へ行って来ました。 展示内容の濃厚さに感動しましたが、年々アマチュア化しつつある自分をもう一度振り返ってみる良き機…

4月3日、下千本の金峯山寺から東南院、そして吉水神社まで

再び吉野の旅の記録にかえります。下の地図をご覧ください。 4月3日、旅館に荷物を預け、下千本の諸寺、そして神社の見学に向かいました。 まずは、金峯山寺から。ご存じのように、金峯山寺は金峯山修験本宗の総本山で、寺伝によれば飛鳥時代の7世紀後半…

4月2日、上千本の吉野水分神社から下千本まで。

4月2日、奥千本から上千本の吉野水分(みくまり)神社に到着。吉野見分神社は、『遠喜式』式内社の大和国四所水分社の1つで、吉野八社明神社の1つ・子守明神社といわれている。 鳥居、そして背後に楼門が見えています。奥千本よりはましですが、ここ上…

4月2日、下千本から中千本まで歩き、中千本からマイクロバスに乗って奥千本まで。

3月2日、近鉄特急に乗り、吉野に到着。そのまま、急かれるようにして千本口駅から日本最古のケーブル(ロープウェイ)に乗り吉野山(国史跡、名勝)の山上へ。吉野山駅に到着。 5分ほどで吉野山の総門である黒門に到着。かつてここに吉野山の関所があっ…

第33回和歌山地方史研究会大会のご案内

第33回和歌山地方史研究会大会のご案内をさせてもらいます。 「岩橋千塚発掘着手50周年」記念シンポジウムです。 興味あるかたは是非ご参加ください。

将来性を期待されている二人の若手歴史家から論文をご恵贈いただきました。

将来性を期待されている二人の若手歴史家―徳永誓子氏(総合研究大学院大学生)と長村祥知氏(京都文化博物館学芸員)―から、いくつかの論文をご恵贈いただきました。 学問上の不思議な出会いに感謝しつつ、現在、じっくりと拝読させていただいています。 徳…

和歌山地方史研究会緊急シンポジウムの御案内

和歌山地方史研究会緊急シンポジウムの御案内

和歌山県内文化財調査報告会へ行って来ました。

7月9日(今日)、和歌山市で開かれた和歌山県内文化財調査報告会へ行ってきました。いずれも素晴らしい報告ばかりでした。 表紙の写真は今回の目玉である『立野遺跡』の木材、木製品の出土状況を物語る写真です。弥生時代前期の土器と木製品、在地の石材を…

京都女子大学公開講座と和歌山地方史研究会例会の御案内

梅雨を向かえ、皆様いかがお暮らしでしょうか。 ガクアジサイの一種であるヤマアジサイが我が庭で満開です。色調に変化があって綺麗でしょう。中の部分はまるで宝石のように輝いています。 京都女子大学から宗教文化研究所公開講座の御案内(お2人ともこの世…

三井寺境内の「熊野社」と「光浄院」の総杮葺きの客殿外観。

久し振りに三井寺に行くことになって、是非とも行って見て来たかった建物は、この境内にあるはずの「熊野社」と、三井寺山内にある「光浄院」の総柿葺きの客殿(国宝)と庭園(国名勝)でした。 熊野三山は、11世紀末期以後,三井寺(園城寺)の支配下に組み…

三井寺を訪ねて ①

三井寺は、天台宗寺門派の総本山です。三井寺の正式名称は、園城寺です。この長等山山麓の広大な地域に、天智天皇の皇子・大友皇子(弘文天皇)の子大友与多王によって大友氏の氏寺として建立されたと伝承されています。そのことは、境内から白鳳時代の瓦が…